2022.10.17 ナースのつぶやき
はいさい!看護師Fです。
私たち訪問看護のお仕事の一つに「お看取り」というものがあります。
それは、無理な延命治療は行わず、高齢者の方が自然に亡くなられるまでの過程を見守ることです。
先日、私の担当ご利用者様が永眠されました。
とても安らかな表情で、取り囲まれるご家族様も哀しみの中、苦しむことなく他界されたことに安心されておりました。
「みなさんのおかげでここまで生きることができ、安心して過ごせたと思います。」とお言葉をいただき、胸が熱くなりました。
お別れはとても辛いものですが、残された時間をご本人とご家族と共にどのように過ごすかを考え、お手伝いさせていただけることはとてもすごい仕事だと思います。
「もう病院には行かず、家でゆっくり眠りたい」とご希望される方、またコロナ禍で病院で面会も十分に行えない今日だからこそご自宅での療養を選択されるご家族もいらっしゃいます。
中には、医療機器を持ち帰る場合もあります。
先の見えない介護やケアで、不安が強い中退院される場合もあります。
訪問看護では、精神的・身体的苦痛や不安を最小限とし安心して療養生活を継続していけるよう支援します。
異常の早期発見、対応と必要時は速やかに医師への報告と相談を行います。
出会いと別れはつきものですが、一緒に過ごさせていただいた記憶は心の中にずっと残っています。
きれいな空を見上げながら、ふと思い出します。
"いつもありがとう"
そんな声が聞こえてくる気がします。