看護とはなにか。看護師10年目になりましたが、いつもこのテーマと向き合うときはきます。
病棟勤務のときは、ターミナルになると心電図モニター、SpO2モニターをつけて常に24時間体制で見守りをします。
なにもしない、という選択をされていても痰吸引をしたり最低限の水分は点滴から確保したりと安全安楽が最小限でも保たれるよう多職種のスタッフで見守ります。そんなとき、「おうちにかえりたい」という願望を耳にした私は、機械につながれるのではなく自然に、住み慣れたおうちで迎えられるのが良いのではないかと、この環境に少し疑問を抱くこともありました。
いざ、在宅の看護に関わってみると、緊急コールはあるとはいえ24時間看護師が見ているのではなく、モニターもなく、何かあったときに病棟のように10秒で駆けつけることもできない環境は、不安でいっぱいになります。
看護師は「自己満足で終わってはいけない」という思いは常にあります。ところが、これで良かったのだろうかと常々考えてもその答えはでません。ただ、その人らしさを大切にするために想いを汲み取り、「任せてよかった」そう思ってもらえるよう一つ一つ気を抜かずに言葉がけやケアを行っていくことに間違いはないと信じて、今日もがんばります。
看護の基本「信頼関係の形成」難しいですが、だからこそやりがいがあります。看護の仕事にゴールはありません。仲間と話し合い、切磋琢磨しつつ多くを吸収し、成長していきたいです!